マリオネット


水溜りに映った
空の蒼さ
雲の影が落ちる
真夏の草原
美しい瞬間に出会う
何パーセントの確率で
僕はやっと呼吸をしている

答えを探しているのさ
参考書には載っていない
大人は何も教えてくれない
きっと誰も知らないこと

糸が絡み付いて
縛られたみたいに立ち竦んだ
足元の蟻が
仲間の死体を運んでた
今夜のディナーはこいつの頭
ほら 赤子がたかってる
本能の意地汚さ
許されるのは人間外
まるで見せしめだね

ここに根を張って
僕は大木になりたい
あの空にたくさん枝を伸ばして
複雑な網の目を作るのさ
この不条理は終わらない
希望を捨てられなかった
僕が愚かだったね
さあ 揶揄すればいい
雲の上から操るあなた


2007/5/25



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